新月の大潮。しかも風は穏やか。釣り人ならば「今日は絶対にもらった」と車の中でほくそ笑んでしまう、そんな完璧な条件の夜でした。
前回、良い思いをした記憶も新しく、今回は妻を連れ立って意気揚々と本命ポイントへ向かったのですが……。
釣り難民、夜の港をさまよう
現実はそう甘くありません。意気込んで到着した本命ポイントには、すでに先行者の姿が。 平日だというのに、みなさんお仕事はどうされているのでしょうか(平日の夜に妻と釣り竿を担いでいる私が言えた義理ではありませんが)。
出鼻を挫かれ、仕方なく良型アジを求めて右往左往する、釣り難民の旅が始まりました。
次に入った2番目のポイントは外灯がない暗がり。一応魚の反応はあり釣れはするのですが、上がってくるのは可愛らしいサイズばかりです。「君たちじゃないんだよな……」と心の中で謝りつつ海へお帰りいただき、再び車を走らせます。
どんよりとした港の奥で
流れ着いた3番目のポイントは、港の奥の奥。 潮が通る場所ではなく、海面に流れの気配など微塵も感じられない、どんよりとした場所です。ただ一つだけ救いだったのは、そこにポツンと外灯が灯っていたことでした。
「まあ、せっかく来たしダメ元で……」
半ば諦め気味でリグをキャストし、明暗の境目を探った一投目でした。

「コンッ」
ティップに伝わる、アジ特有の明確で気持ちの良いアタリ。 すかさずアワセを入れると、小気味よい引きが手元に伝わってきます。抜き上げたのは、24cm前後の立派な良型アジでした。
まさかの入れ食いモード
そこからは、まさに「入れ食い」のゴールデンタイムが始まりました。

どうやら、新月で周囲が真っ暗な中、唯一の明かりであるこの外灯にプランクトンが集まり、それを追ってアジの群れが港の奥深くまで入り込んで溜まっていたようです。大潮の恩恵は、思わぬ形で現れました。
潮が動いていないため、軽量のジグヘッドでワームをフワフワと、極力ナチュラルに漂わせるように操作したのが功を奏したようです。(写真にもある通り、クリアーシャートリュース系のワームが良い仕事をしてくれました)。
妻もコツを掴んでからは良型を連続で釣り上げ、寒さも忘れて二人で夢中になってアジを掛け続けました。

最初のポイントに入りそびれた時は「何の因果か、今日は釣れない運命なのだろうか」と悲観しましたが、終わってみれば夫婦で大満足の釣行となりました。
この日釣れたアジたちは、明日、美味しいおかずとして食卓に並ぶ予定です。 たまには、右往左往してみるのも悪くないものですね。
私のアジングタックル


妻のアジングタックル



安達棒とアンバサダーで色々釣りたいおじさん。
Macでプログラムを書いて暮らしています。 趣味はルアーフィッシング、ギター。
宮崎県在住。









