甲状腺に腫瘍が見つかった話〜CT検査〜

甲状腺の検査の為、CT検査を行いましたので、CT検査について書きました。

検査の目的

悪性腫瘍であった場合を疑って、転移の有無を調べる為です。甲状腺癌は、それほど転移する癌ではないそうですが、転移する場合はあります。その場合、特に肺とリンパへの転移が多いそうです。

腫瘍の大きさが小さい場合、この検査は行わない場合もあるそうですが、私の腫瘍は大きかったので行う事となりました。

検査に備えて

検査は午後に行う予定でしたので、昼食は食べないように言われました。朝食は食べてもよかったです。

指示はこれぐらいでした。

造影剤を使用するリスク

CT検査では、臓器を鮮明に撮影する為に、造影剤を点滴で投与します。稀にですが、副作用で下記の症状が起こることがあるそうです。

  • かゆみ
  • じんましん
  • くしゃみ
  • 吐き気
  • 嘔吐
  • ショック(非常に稀。血圧が下がり重篤状態に陥る事。)

造影剤にアレルギーがあると、このような症状が現れることがあるそうです。何かのアレルギー体質、アレルギー性の病気がある方は、これらの症状が現れる可能性があるようです。

これについてはCT検査を受ける前に問診票を記入します。その後、リスクについての同意書を書き、検査を受ける運びとなります。

検査実施

まず横になり、動かないように全身が固定されます。私の場合は甲状腺の周りを念入りに撮影する為、顎をバンドで固定され頭が完全に動かない状態になりました。目しか動かせないので、自分の周囲で、看護師さんや技師さんが何をやっているのか、全く解らない状態でした。

まず、造影剤の投与無しで二度CTを取りました。これは、造影剤投与後の画像と比較する為に取るそうです。

その後、造影剤を投与します。看護師さんから

「造影剤を投与して暫くすると体がジワっと熱くなりますからね〜気分が悪くなったら言って下さいね。」

と説明されました。幸い気分が悪くなったり吐き気を覚えたりはありませんでしたが、1分程すると、言われた通り、じんわり体が熱くなりました。この得体の知れない感覚に少し気持ち悪さを感じましたが、気持ち悪さはすぐに収まりました。

熱く感じる理由は、浸透圧が高い造影剤が血管に流入した事により、体内の水分がそれを薄めようと、血管の中に入り、血管内の血液量が増え、熱く感じるそうです。実際に体温が高くなっている訳ではなさそうです。

造影剤を投与して一度CTを取り、検査は終了しました。所要時間はおよそ10分。もっと時間がかかる検査と思っていたので、拍子抜けしました。

検査で感じた痛みは、造影剤を点滴で入れるために針を刺す時だけです。採血注射の際の痛みと、ほぼ同等と思って下さい。

検査結果

検査結果は、検査後、しばらくした後、医師から診察室でCTを見ながら解説して頂きました。

肺、リンパ節をはじめ、その他の臓器への転移は、見つかりませんでした。もし癌であったとしても、一安心です。

明確に左右の甲状腺が撮影されたCTを見ると、腫瘍の大きさに驚きました。驚きすぎて変な笑いが出た程です。

上の写真は、わかりやすくする為に左右反転しています。

こんなに大きな腫瘍があるのに、自覚症状が全くなかった事が自分でも信じられません。触診って大事なんだなと思い知らされました。

次回の診察日までに、別の医師にも、CTを見てもらい、それの報告をもって、最終報告となるそうです。見落としを防ぐ為に、ダブルチェックを行う体制が整っている訳です。

もう一つ、甲状腺とは関係ありませんが、医師に言われてショックだった一言があります。

「腸が内蔵脂肪に浮いている状態」

ダイエットをしよう。そう強く思いました。

検査費用

CT検査は、診療費領収書には「画像診断」という項目に、診療点数が記述されます。

今回の検査では、2,930点でした。1点 = 10円なので、29,300円となり、勤めている会社が社会保険に加入しているので、患者である私は3割を負担します。よって、8,790円となりました。実際には初・再診料が加わりますので、もう少し高くなります。甲状腺CT検査の料金は、これぐらいと考えてよいでしょう。

次の検査

次は細胞診検査を行います。これを行えば、癌であるか否か、判断の正確性がより高くなります。不安と期待が入り混じった気分です。